やりきる 上村春樹 を読みました。

最初この本を見たときは、「村上春樹さんをパロってるのかな?」などと不謹慎なことを考えてしまいました。(実際は柔道の有名な方だったみたいで自分の知識の浅さを恥ました。)

また、どうせ体育会系にありがちな精神論なんだろう・・・とちょっとバカにした見方をしていました。
読み始めると・・・案の定すぐに柔道の話に結びつけて説明しますし、洞察も浅いような気がしました。

ところが、読んでいくうちになんというか自分自身がこの本の中身に惹かれていくのを感じるんです。
なんというか、作者の方の飾らない素朴で誠実な人柄が読み伝わってくるような感じでしょうか。

元々運動オンチだった上村さんが世界チャンピオンになるのですが、
ひとつのスーポーツとの出会いが人生を変えてしまうことがあるのだなと
素直に読んでしまったいました。

洞察が浅いなどと感じた自分が恥ずかしいなと思ったのは、小難しい言葉を使わずに物事の真理とも言うべきことをずばっと直球で語られているのだと気づいた時です。
誰かがテレビで言ってたのを思い出したのですが、ビジネス書って本当はもっと少ないページ数でかけるそうです。
でもそれだと商品にならないのでいろいろ膨らまして一冊の本にする。
この上村さんはそういうごまかしのようなものが一切無く、
読む人にわかりやすく、そして遠回りせずに直球で結論を述べるので
僕は勘違いをしてしまったのだと思います。

この本はスポーツ選手だけでなく、サラリーマンや勉強を頑張る学生さんにもお勧めの一冊です。
子供を持つお父さんやお母さんも子育てのための考え方として良い気がします。
サラリーマンであれば、自分自身がバリバリ働く立場の人が読んでもいいと思いますが、部下をもつ中間管理職の方の方がしっくりくるかもしれません。

僕がこの本に書かれてメモを残しておきたいと思ったのは次の通りです。

■人に対して強く出られない人はそれが弱みであると同時に別の強みがあるそれは・・・。
■肩書きが無くてもリーダーになる人はそれにふさわしい行動をとればいい。
その行動とは・・・。
■才能のない人は他人の2倍3倍努力する必要がある。でもそれを続けるのは大変。
一体どうすれば努力が続くのか・・・。
■実力がついてきても過信せずに済む態度とは・・・。
■仕事上でミスをする。それの一番怖いこととはなにか・・・。
■決断力のあるリーダーになるためには日々どういう心がけでいればよいのか。

一番心に残った上村さんの「環境」についての考え方です。

僕の亡くなった祖母は偉い方で、貧乏でしたがすごく頭の良い人でした。
本を買うお金がなかったので立ち読みでいつも本を読んで勉強されていました。
いっさい購入せずに立ち読みで済ますのですが、さすが本屋さんに嫌がられます。
そこで、200ページの本を1日20ページずつ違う毎日本屋さんでハシゴしながら
立ち読みをしたそうです。
僕はこの話で「お金がなくても勉強ってできるんだな」と感動したことがあります。

上村さんも恵まれない環境でも自分を腐らせずに工夫を凝らして乗り越えられており、そのエピソードを読みながら僕はこの祖母のことを思い出していました。

やはり優れた人が書かれた本には魂がこもっていて、変な評論家の方が小難しいことを言うより心を打つのだなと実感しました。

僕は幸い何をやるにしても周囲の環境には恵まれていて何一つ不自由なく暮らしてこれましたが、
そのことに感謝して、ひとつまたひとつと昨日より賢い自分を目指して生きたいと思いました。

オススメの良本です。

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